Japanese
English
特集 岐路に立つ臨床研究 -新たな品質管理基準の動向-
7.海外における臨床研究の品質向上の取り組み動向
American and European approaches for maintaining quality of clinical researches
中村健一
1
,
柴田大朗
2
,
福田治彦
2
Nakamura Kenichi
1
,
Shibata Taro
2
,
Fukuda Haruhiko
2
1国立がん研究センター研究支援センター JCOG運営事務局/JCOGデータセンター 室長
2国立がん研究センター研究支援センター JCOG運営事務局/JCOGデータセンター
キーワード:
ICH-GCP
,
NCI
,
EORTC
,
モニタリング
,
監査
Keyword:
ICH-GCP
,
NCI
,
EORTC
,
モニタリング
,
監査
pp.77-85
発行日 2015年7月25日
Published Date 2015/7/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201508077
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ICH-GCP(International Conference on Harmonisation-Good Clinical Practice)は臨床研究のglobal standardとされることが多いが,米国ではICH-GCP相当の規制に従って行われている試験は一部であり,EUでも「低介入臨床試験」ではICH-GCPの一部の規定を省略する形で試験が実施されている。また,欧米の多施設共同試験グループでは,米国では標準化された手法でモニタリング・監査が行われているのに対して,欧州ではリスクに応じてモニタリングの強度を変える手法が採用されている。わが国でもすべての試験に画一的に規則を当てはめるのではなく,被験者のリスクに応じた合理的な規則の運用がなされるべきである。