連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART I .院内製剤(68)
東京医療センターにおける院内製剤に対する新たな取り組み
岩橋香奈
1
,
足立茂
3
,
高村彰
4
,
近藤直樹
1
,
久保田篤司
1
,
井出泰男
1
,
鈴木義彦
2
1独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター薬剤科
2独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター薬剤科科長
3明治薬科大学医療薬学センター物理薬剤部門准教授
4明治薬科大学医療薬学センター物理薬剤部門教授
pp.1621-1625
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201406135
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院内製剤は調剤業務の効率化を目的とし,市販品とは規格・適用方法などが異なる製剤,また,薬事法で承認されていない成分を使用した製剤 など,各医療機関でさまざまな製剤が調製されている。患者の病態や医療ニーズに対応し,薬物治療の向上に寄与している一方で,品質管理や使 用期限の設定においては悩ましい問題を抱えている。平成24年(2012年)7月に日本病院薬剤師会より「院内製剤の調製及び使用に関する指針( Version1.0)」が出され,品質の確保や院内製剤承認手順などが盛り込まれた内容となっていた。そのため,製剤業務マニュアルの見直しと院内 製剤の品質管理の方法などを検討する必要があり,東京医療センターで行った検討内容について報告する。