連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART I .院内製剤(89)
院内製剤点眼液の品質管理の取り組み
長嶺歩
1
,
八島秀明
1
,
海老澤果奈
1
,
阿部正樹
2
,
荒木拓也
3
,
山本康次郎
4
1群馬大学医学部附属病院薬剤部
2群馬大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
3群馬大学大学院医学系研究科臨床医学領域臨床薬理学講座/群馬大学医学部附属病院薬剤部 准教授/副薬剤部長
4群馬大学大学院医学系研究科臨床医学領域臨床薬理学講座/群馬大学医学部附属病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.1271-1275
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018051271
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近年,院内製剤に関連する事故が報告され,院内製剤の品質管理のあり方が改めて議論されている。群馬大学医学部附属病院薬剤部では,昨今の院内製剤関連の事故を教訓とし,院内製剤の品質管理の徹底および強化に取り組んでいる。今回,1.0%ボリコナゾール点眼液と0.5%ガンシクロビル点眼液を対象とし,調製工程および保存における品質管理の取り組みについて検討したため,報告する。また,これら院内製剤点眼液の安定性の情報が十分ではないことから,長期間の安定性評価および使用期限の延長を目的に,長期保存試験および苛酷試験を実施し,その成果について検討したため,報告する。