第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
高血圧治療薬
森本聡
1
,
市原淳弘
2
1東京女子医科大学内科学(第二)講座(高血圧・内分泌内科)講師
2東京女子医科大学内科学(第二)講座(高血圧・内分泌内科)主任教授
pp.472-475
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201413472
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2013年に新たに承認/上市された降圧薬は経皮吸収型β遮断薬1剤のみであったが,現在も新しい降圧薬の開発が精力的に進められている。すでに臨床応用されているアンジオテンシンII受容体拮抗薬やミネラルコルチコイド受容体拮抗薬に分類される新しい薬剤や,新しい配合剤の開発が行われている。さらに,新しい機序による降圧薬として中性エンドペプチダーゼ阻害作用を有するレニン-アンジオテンシン(RA)系阻害薬,アンジオテンシンII2型受容体刺激薬,一酸化窒素遊離作用を有するレニン-アンジオテンシン系阻害薬,エンドセリンa受容体選択的拮抗薬,アンジオテンシン(1-7)刺激薬の開発が進められている。今後これら新規薬剤の開発が進み,日常診療で使用できる日が待望される。