第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
気管支喘息治療薬・COPD治療薬
松本久子
1
,
室繁郎
2
1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学院内講師
2京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学講師
pp.476-479
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201413476
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本稿では,気管支喘息治療薬として2013年に承認された新規吸入薬のほか,国際大規模第III相試験中の生物製剤などについて紹介する。またCOPD(慢性閉塞性肺疾患)に関しては,2002年に世界最初の長時間作用型気管支拡張薬サルメテロールが上市されて以来,開発ラッシュが続いている。2004年には現在の標準治療薬のチオトロピウム,2009年フルチカゾン/サルメテロール配合剤,2011年にはインダカテロール,2012年にはホルモテロール,ホルモテロール/ブデゾニド配合薬,グリコピロニウムがCOPD治療薬として上市され,2013年になってウルティブロ®吸入用カプセル(インダカテロールマレイン酸塩/グリコピロニウム臭化物配合剤)が製造承認を取得した。