特集 最新の高血圧診療:「高血圧治療ガイドライン2019」後の展開
高血圧の治療 女性の高血圧治療
鈴木 洋通
1
1武蔵野徳洲会病院 総合診療内科
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Estrogens
,
減塩食
,
降圧剤
,
妊娠高血圧症候群
,
更年期障害
,
授乳
,
母子健康手帳
Keyword:
Diet, Sodium-Restricted
,
Estrogens
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Antihypertensive Agents
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.507-512
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020230229
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<Headline>1 妊娠時に高血圧(140/90mmHg以上)を認めた場合、妊娠高血圧症候群とする。妊娠高血圧症候群は妊娠高血圧腎症、妊娠高血圧、加重型妊娠高血圧腎症、高血圧合併妊娠に分類される。2 妊娠高血圧では、第一選択薬としてメチルドパ、ニフェジピン、ラベタロールを用いる。3 妊娠高血圧では、収縮期血圧≧180mmHgあるいは拡張期血圧≧120mmHgが認められたら降圧治療を速やかに開始する。緊急に降圧が必要と考えられる場合は、静注薬(ニカルジピン、ニトログリセリン、ヒドララジン)を用いる。4 妊婦に対してはACE阻害薬、ARB、直接的レニン阻害薬は使用しない。5 閉経期を含む女性の高血圧は、病態生理および治療法が男性とは異なる可能性がある。
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