連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(81)
看護師と薬剤師が協同で作成した内服薬自己管理基準の作成と運用
広瀬真実
1
,
岡田弘康
2
1独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院薬剤科
2独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院薬剤科薬剤科長
pp.2236-2240
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201309158
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
独立行政法人国立病院機構宇多野病院(京都市右京区)では,入院患者における内服薬の自己管理への移行は,従来,看護師個々の判断によって行われていた。だが,自己管理移行後に患者による服用間違いがあり,薬の管理能力を客観的かつ適正に判断する必要があった。
そこで今回,筆者らの担当する病棟において,看護師と薬剤師が協同で「内服薬自己管理基準」を作成し,薬の管理能力を評価する「内服薬自己管理能力評価表」での運用を開始した。それにより,入院中の患者の薬の管理能力について,患者情報を医療スタッフ間で共有しながらより客観的に評価し,退院後の服薬継続につなげることができたので,その取り組みを紹介する。