発行日 2006年5月20日
Published Date 2006/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2006303279
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手術の侵襲による神経因性疼痛のため,大量の麻薬と鎮痛補助薬,睡眠薬の内服を自己流で行っている患者(65歳・男性)への看護師の関わりについて報告した.患者は14年間にわたって痛みに苦しめられており,さまざまな薬剤の使用を試みたうえで自分なりの内服方法を確立していたが,一般に効果的とされる薬剤の用法とかけ離れたものであったため,看護師は患者の内服方法を尊重することで患者に悪影響が及ぶのではないかと危惧した.看護師に医師,薬剤師を交えたカンファレンスにより,患者の内服方法を尊重する以外に方法はないと結論したが,看護師は与薬のたびに葛藤することとなった
©Nankodo Co., Ltd., 2006