焦点1 患者さんの合意に基づいた「服薬自己管理」
服薬自己管理能力を査定するための判断基準を作成して
川畑 節子
1
,
宮崎 智晴
1
,
一森 謙治郎
1
1兵庫医科大学病院看護部
pp.52-56
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900425
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はじめに
精神分裂病患者は当精神科病棟入院患者のうち35%を占めている。その多くは,外来通院中に内服薬を自己判断で調節,中断することによって精神症状の悪化を招き,入退院を繰り返している。
分裂病患者の内服中断の背景には,思路が障害され,病識を持ちにくいといった疾患の特殊性が関係している。そのため,このような特殊性を踏まえて服薬自己管理の援助方法を考えなければならない。
今回,分裂病患者の服薬に対する意識および服薬行動に効果的な働きかけを行なうことを目的に,服薬自己管理能力を査定するための判断基準を作成し,実際に内服指導・訓練を実施したので報告する。
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