潰瘍性大腸炎-明日から使える内科治療のコツと最新情報
治療 血球成分除去療法(CAP)
福知 工
1
,
下山 慶子
,
生方 聡史
,
小山 晋太郎
,
岩田 恵
,
嶋津 啓二
1大阪府済生会中津病院 消化器内科
キーワード:
Heparin
,
大腸炎-潰瘍性
,
白血球分離
,
寛解導入
,
紹介と相談
,
治療成績
Keyword:
Colitis, Ulcerative
,
Heparin
,
Leukapheresis
,
Referral and Consultation
,
Remission Induction
,
Treatment Outcome
pp.346-349
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016355649
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血球成分除去療法(CAP)は施行中の副作用が少なく,潰瘍性大腸炎(UC)において安心して使える免疫制御療法である.筆者らはステロイド未使用の活動期UCに対してCAPの一つである顆粒球単球除去療法(GMA)をintensive法でステロイドの代替的に施行し,これまでのステロイド依存/抵抗性UCに対するweekly GMAの報告に比して良好な治療成績を報告した.しかし,CAPは施行に当たって穿刺,回路の準備,透析センターへの依頼のわずらわしさより敬遠されがちな治療法である.UCに対するGMAのコツはステロイド未投与で行う,intensiveで行う,ヘパリンナトリウム下で行う,中等症程度で通院可能であるが透析センターの受容困難な場合は無床診療所へ紹介する,などである.
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