アフェレシス療法-新たな100年に向けて アフェレシス療法の基礎知識
血球成分除去療法
澤田 康史
1
,
大堂 麻衣子
1堂島内科・消化器内科クリニック
キーワード:
炎症性腸疾患
,
顆粒球
,
単球
,
白血球分離
,
低脂肪食
,
日本食
Keyword:
Granulocytes
,
Leukapheresis
,
Monocytes
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Diet, Fat-Restricted
pp.31-34
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015260342
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遠心分離法以外で白血球を血中から除去する血球成分除去療法は,輸血用フィルターから応用されたセルソーバと,単球顆粒球を吸着するビーズの研究から応用されたアダカラムがある.多施設共同無作為割付試験で有効性・安全性を証明したのは,潰瘍性大腸炎に対する同療法が最初であった.その後,セルソーバは関節リウマチに,アダカラムはクローン病,膿疱性乾癬に保険収載された.今後,難病治療は免疫調節薬や最近主流の生物学的製剤治療を行い,好きなものを好きなだけ食べる治療を選ぶか,活性化している白血球を除去し従来の純粋な和食を食べて副作用を極力少なくする治療を選ぶか,患者の選択に委ねられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015