クローン病治療の最前線
バルーン拡張の適応と限界
岸 昌廣
1
,
平井 郁仁
,
二宮 風夫
,
矢野 豊
,
別府 孝浩
1福岡大学医学部附属筑紫病院 消化器内科
キーワード:
Crohn病
,
病的狭窄
,
バルーン拡張法
,
治療成績
,
小腸疾患
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Treatment Outcome
,
Double-Balloon Enteroscopy
pp.159-164
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016236008
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近年,バルーン小腸内視鏡の普及により,クローン病の腸管狭窄に対しての内視鏡的バルーン拡張術は,大腸狭窄のみならず小腸狭窄に対しても施行されるようになった.また,その治療成績に関しても良好な累積手術回避率が報告されている.しかし,穿孔などの合併症もあり,その施行に際しては十分な術前検査と,治療戦略が必要と思われる.本稿では,自施設でのクローン病の小腸狭窄に対する治療戦略と手法に関して概説する.
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