特集 小腸内視鏡が変えた疾患マネージメント
疾患マネージメントに大きく変革がもたらされた病態 小腸狭窄性病変
平井 郁仁
1
1福岡大学 医学部消化器内科学講座
キーワード:
Behcet症候群
,
Crohn病
,
病的狭窄
,
腸穿孔
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
バルーン拡張法
,
治療成績
,
小腸疾患
,
カプセル内視鏡法
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
,
小腸潰瘍
,
小腸内視鏡法
,
単純性潰瘍
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Treatment Outcome
,
Intestinal Perforation
,
Double-Balloon Enteroscopy
,
Capsule Endoscopy
pp.1833-1842
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2022082029
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小腸狭窄性病変をきたす原因疾患は、炎症性疾患、腫瘍性疾患、癒着や他臓器からの炎症波及などに大別される。十分な精査ができない場合が多く診断に難渋することも少なくないが、各疾患の特徴を知り、必要な画像検索を効率よく行うことが重要である。Crohn病に代表される炎症に起因する小腸狭窄には、内視鏡的バルーン拡張術が有効である。適応をきちんと遵守すれば、安全な施行と長期の外科手術回避も可能である。一方、長期的な有効性と技術的な困難例の克服が本内視鏡手技の課題である。
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