特集 すべてがわかるIBDの内視鏡
Crohn病の内視鏡 Crohn病の小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術
矢野 智則
1
1自治医科大学 内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
Crohn病
,
病的狭窄
,
消化管内視鏡法
,
バルーン拡張法
,
小腸疾患
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Endoscopy, Gastrointestinal
pp.268-274
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020163376
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Crohn病患者における小腸狭窄は閉塞症状の原因となり、生活の質を低下させる。外科的に小腸狭窄を切除すれば閉塞症状は改善するが、Crohn病そのものは治癒できず、再燃することがある。外科的切除を繰り返せば、短腸症候群になる危険もある。バルーン内視鏡の登場により深部小腸の狭窄に対するバルーン拡張術が可能になり、外科的治療を回避・延期できるようになった。多発狭窄例では技術的に難しい場合もあるが、water exchange法や目盛りつき先端細径フードを用いれば、バルーン拡張術を容易に行えるようになる。本稿では実臨床でバルーン拡張術を行うための戦略や処置具などの工夫を紹介する。
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