小腸の炎症
原因不明慢性炎症性疾患 腸管ベーチェット病・単純性潰瘍
横山 薫
1
,
小林 清典
1北里大学 医学部消化器内科学
キーワード:
Behcet症候群
,
Crohn病
,
大腸内視鏡法
,
鑑別診断
,
腸疾患
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
小腸疾患
,
小腸潰瘍
,
単純性潰瘍
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Behcet Syndrome
,
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Intestinal Diseases
pp.135-141
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015186569
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腸管ベーチェット病(腸管Behcet's disease;腸管BD)と単純性潰瘍(simple ulcer;SU)は回盲部に大形の下掘れ潰瘍を認めるが,内視鏡所見のみでは鑑別できない.腸管病変以外の病変の有無により診断されるが,分類に苦慮する症例も少なくない.最近カプセル内視鏡やバルーン内視鏡が普及し,回盲部以外の小腸病変が少なくないことが報告されている.また,腸管BDに対する抗TNF-α抗体製剤(アダリムマブ)の使用が保険承認され,今後の臨床経過や長期経過の変遷が注目される.
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