特集 小腸内視鏡が変えた疾患マネージメント
診断能が大きく向上した病態 炎症性疾患
横山 薫
1
,
原田 洋平
,
伊藤 隆士
,
金澤 潤
,
別當 朋広
,
川岸 加奈
,
佐田 美和
,
小林 清典
,
草野 央
1北里大学 医学部消化器内科学
キーワード:
Behcet症候群
,
Crohn病
,
鑑別診断
,
小腸炎
,
結核-消化管
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
家族性地中海熱
,
カプセル内視鏡法
,
バルーン小腸内視鏡法
,
アフタ様病変
,
小腸潰瘍
,
小腸内視鏡法
,
単純性潰瘍
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Diagnosis, Differential
,
Tuberculosis, Gastrointestinal
,
Balloon Enteroscopy
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Crohn Disease
,
Familial Mediterranean Fever
,
Enteritis
,
Capsule Endoscopy
pp.1874-1886
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2022082034
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バルーン内視鏡やカプセル内視鏡により小腸の炎症性疾患の診断・治療は飛躍的に進んだ。Crohn病では小腸の微細な病変の観察とともに狭窄に対する内視鏡的狭窄拡張術が施行され、外科手術を回避できる症例が増加している。一方、本邦における炎症性腸疾患(IBD)患者数は増加しているが非典型的な所見を呈し診断に苦慮する症例も少なくない。IBDとの鑑別を要する疾患として新しい知見が報告された、非特異性多発性小腸潰瘍症や家族性地中海熱などがある。非典型的な所見を認めた場合はIBD以外の疾患の可能性も考えながら、慎重に診断を行う必要がある。
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