大腸ESD/EMRガイドラインの正しい運用のために
使用する側からみた運用上のポイント 術前診断
千野 晶子
1
,
大隅 寛木
,
森重 健二郎
,
石川 寛高
,
岸原 輝仁
,
為我井 芳郎
,
五十嵐 正広
1がん研究会有明病院 消化器内科・内視鏡診療部
キーワード:
大腸内視鏡法
,
結腸腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
腫瘍転移
,
術前診断
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
直腸腫瘍
,
検査予測値
,
診療ガイドライン
,
リスク評価
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
側方発育腫瘍
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenoma
,
Colonic Neoplasms
,
Colonoscopy
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplasm Metastasis
,
Predictive Value of Tests
,
Rectal Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
,
Risk Assessment
pp.23-33
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016121952
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2012年4月にESDが保険適用となり,EMRとESDの棲み分けを明らかにするため2014年4月に日本消化器内視鏡学会のガイドライン委員会より「大腸ESD/EMRガイドライン」が作成された.術前診断で重要なことは,腺腫または早期大腸癌(cTis,cT1)の質的診断および深達度診断のみならず担癌部の範囲の同定も必要であり,cT1の場合は深達度診断に加えて安全で確実な一括切除が可能かどうかの判断が必要である.EMR/precutting EMR/hybrid ESD/ESDなどの治療の運用のポイントは,各治療法の利点と安全性を考慮し,さまざまな可能性を先読みして方針を変更できる経験と柔軟性を要する.
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