今、変わるのか?大腸微小病変の取り扱い
処置・治療 大腸微小病変に対するcold biopsyとhot biopsyによるpolypectomy
浦岡 俊夫
1
,
松田 尚久
,
佐野 寧
,
小林 真
,
藤井 隆広
,
後藤 修
,
落合 康利
,
緒方 晴彦
,
矢作 直久
1国立病院機構東京医療センター 消化器内科
キーワード:
鉗子
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
生検
,
大腸腫瘍
Keyword:
Biopsy
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Colorectal Neoplasms
pp.285-292
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014229016
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大腸のポリープに対しては,スネアを用いた内視鏡的摘除以外にhot biopsy鉗子や生検に用いられる生検鉗子による摘除があり,その摘除法は,病変の大きさや肉眼型を考慮のうえで選択される.近年,高周波電流を使用しない,いわゆるcold polypectomyが欧米を中心に普及しつつあり,5mm以下の微小病変に対してはcold biopsy forceps polypectomy(CBP)が注目されている.CBPは,腸管穿孔などの偶発症の危険性がより低いと考えられるが,病変摘除直後には十分な洗浄とNBIなどの画像強調内視鏡を用いた遺残の確認が必要である.CBPには,カップ径の大きいjumbo biopsy鉗子を用いることで,通常のbiopsy鉗子よりも確実なpolypectomyが期待される.なお,この鉗子は,「Jumbo cold polypectomy鉗子」として薬事承認されている.
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