今、変わるのか?大腸微小病変の取り扱い
処置・治療 Resect and Discard trialの是非 病理の立場から
秋元 直彦
1
,
三富 弘之
,
岩館 峰雄
,
生本 太郎
,
佐野 寧
,
市川 一仁
,
内藤 善哉
,
坂本 長逸
,
藤盛 孝博
1獨協医科大学 病理学(人体分子)
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
腺癌
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
費用効果分析
Keyword:
Adenoma
,
Adenocarcinoma
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Invasiveness
,
Colorectal Neoplasms
pp.279-284
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014229015
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大腸の5mm以下の過形成性ポリープに対しては内視鏡での切除はせず,5mm以下の微小腺腫に対しては内視鏡での切除は行うが病理診断は行わないという新しい概念(Resect and Discard strategy)の実践により,病理診断にかかるコストは削減できる可能性がある.しかし,これには内視鏡での的確な診断が前提条件として必要になり,頻度としては決して高くないが微小でも浸潤癌があることを踏まえ,慎重な適用とエビデンスの蓄積が必要である.
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