Cold polypectomyの是非を問う
病理学的にみるCold polypectomyとHot polypectomyの組織学的評価の利点・欠点
高松 学
1
,
河内 洋
,
山本 智理子
,
千野 晶子
,
斎藤 彰一
1がん研究会がん研究所 病理部
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
腺腫内癌
,
切除組織断端
Keyword:
Adenoma
,
Margins of Excision
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Colorectal Neoplasms
pp.479-483
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017027170
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本邦ではHot polypectomyが主流であり,多くの病理医が組織に加わる熱焼灼所見を参考にして断端の評価を行っている.今回,Hot,Coldの異なる二つの手法が組織型診断や断端判定に与える影響について検討した.Hot polypectomyにおける組織型診断は,熱挫滅による影響を受けることなく行うことが可能であった.Cold polypectomyの断端評価可能な病変の割合は,報告により差はあるものの,Hot polypectomyと同等あるいはそれ以上であった.今後,断端評価法に関する基準や,小型の良性病変に対する組織学的な断端評価の必要性について,議論していく必要があると考えられた.
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