Cold polypectomyの是非を問う
10mm未満の小型ポリープに対するCold polypectomyとHot polypectomyの偶発症比較
坂本 直人
1
,
田島 譲
,
立之 英明
,
村上 敬
,
福嶋 浩文
,
上山 浩也
,
澁谷 智義
,
長田 太郎
,
渡辺 純夫
1順天堂大学 消化器内科
キーワード:
下血
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
術後合併症
,
術中合併症
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
腸穿孔
,
失血-外科
,
出血-術後
,
治療成績
,
内視鏡的粘膜切除術
,
外科用固定用品
,
スネア
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenoma
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Intraoperative Complications
,
Melena
,
Intestinal Perforation
,
Postoperative Complications
,
Colorectal Neoplasms
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Postoperative Hemorrhage
,
Surgical Fixation Devices
pp.463-472
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017027168
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10mm未満の小型ポリープに対するpolypectomy後の偶発症の頻度は少ないものの,常に遅発性出血や穿孔を生じる可能性がある.Cold polypectomy(CP)は通電しないため焼灼による影響がなく,Hot polypectomy(HP)に比べて遅発性の偶発症が少ないことが期待される手技であり,短時間で簡便に行えるため,わが国においても普及しつつある.ワーファリン内服者を対象とした10mm以下のポリープにおいてCPはHPより遅発性出血が少ないと報告されており,その他の報告でも10mm未満の病変に対してはHPと同等以上の安全性を担保しているとされている.今後,CPはさらに普及し,偶発症の頻度に関してもより明確になってくるであろう.
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