Cold polypectomyの是非を問う
Cold forceps polypectomyとCold snare polypectomyの手技と留意点 出血予防対策とその必要性
小林 真
1
,
小林 新
,
二宮 淳
,
熊谷 成将
,
前川 直志
,
山脇 真
,
杉浦 寧
,
桑原 好造
,
矢野 元義
1四日市市立四日市病院 消化器内科
キーワード:
鉗子
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
発生率
,
内視鏡的止血
,
出血-術後
,
スネア
Keyword:
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Incidence
,
Postoperative Hemorrhage
pp.443-450
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017027165
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Cold polypectomyは一見簡単な手技ではあるが,遺残や後出血を防ぐためには多少の留意点が必要となる.大型生検鉗子を用いるCold forceps polypectomy(CFP)は,鉗子を半開きにして病変径に合わせることが重要である.方向が合わない場合には鉗子全体を回転させ,病変が先端外径(2.8mm)より大きい場合は複数回の摘除を考慮する.Cold snare polypectomy(CSP)は腫瘍の残存がないように正常粘膜も含めて切除する必要がある.後出血は少ないとされるが,出血が止まりにくい場合には,CFPでは出血点を鉗子で把持し,CSPでは出血部または周囲の粘膜を含めて再絞扼を行う圧迫止血術も考慮する.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.