今、変わるのか?大腸微小病変の取り扱い
処置・治療 Resect and Discard trialの是非 通常・拡大内視鏡の立場から 5mm以下の微小大腸粘膜下層浸潤癌の解析から
堀田 欣一
1
,
今井 健一郎
,
山口 裕一郎
,
川田 登
,
滝沢 耕平
,
角嶋 直美
,
田中 雅樹
,
松林 宏行
,
小野 裕之
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
Methylrosanilinium Chloride
,
Indigo Carmine
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
腫瘍侵入性
,
腺癌
,
大腸腫瘍
,
粘液腺癌
,
狭帯域光観察
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Colonic Polyps
,
Adenocarcinoma, Mucinous
,
Colonoscopy
,
Indigo Carmine
,
Gentian Violet
,
Neoplasm Invasiveness
,
Colorectal Neoplasms
,
Narrow Band Imaging
pp.265-272
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014229013
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英国から,病理診断を省略することにより時間とコストを削減する大腸ポリープの取り扱い方法が提唱された.米国からは,内視鏡診断によるサーベイランスの間隔が病理診断に基づく間隔と90%以上一致する場合に,5mm以下のポリープをdiscardすることを許容する声明が発表された.当院の5mm以下の微小大腸粘膜下層浸潤癌8例中,隆起型は5例全例が内視鏡的に腺腫と診断され,内視鏡的摘除術が施行された.病理診断から全例がnon-polypoid growth typeであった.微小隆起型粘膜下層浸潤癌を適切に診断できる担保がなければ,Resect and Discard policyを導入するのは危険と考えられた.
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