"大腸腫瘍"内視鏡的治療の最前線
20mm以上の有茎性ポリープに対する治療
小篠 洋之
1
,
荒木 靖三
,
野明 俊裕
,
岩本 一亜
,
高野 正博
,
白水 和雄
1大腸肛門病センター高野会くるめ病院
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
腫瘍侵入性
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenoma
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Neoplasm Invasiveness
,
Colorectal Neoplasms
pp.127-132
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014091097
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20mm以上の大腸腫瘍は頻度が低いものの,担癌率やSM癌比率が高いため内視鏡治療は慎重に行うべきである.ただし有茎性ポリープ(Ip型ポリープ)においては腫瘍径が20mm以上の場合であっても茎部の処理やスネアリングなどを工夫することで安全にかつ比較的簡単に一括切除が可能である.治療に際し留置スネアを用いることで後出血を予防できる.さらに茎部の観察が重要で,茎部の緊満感や太さ,硬さといった所見を認めればSM高度浸潤の可能性が高く,外科的治療を考慮する.しかし,Ip型SM癌は脈管侵襲がない頭部に限局した浸潤(head invasion)であれば内視鏡摘除のみで根治可能である.
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