今、変わるのか?大腸微小病変の取り扱い
処置・治療 Resect and Discard trialのレビュー
岩館 峰雄
1
,
久野 寧子
,
小阪 英和
,
服部 三太
,
佐野 亙
,
蓮池 典明
,
一柳 明弘
,
生本 太郎
,
小高 雅人
,
佐野 寧
,
藤盛 孝博
1佐野病院 消化器センター
キーワード:
医療経済学
,
医療費
,
大腸ポリープ
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
費用節約
,
大腸内視鏡
,
狭帯域光観察
Keyword:
Adenoma
,
Colonic Polyps
,
Health Expenditures
,
Economics, Medical
,
Colorectal Neoplasms
,
Cost Savings
,
Colonoscopes
,
Narrow Band Imaging
pp.253-258
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014229011
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原則的に全大腸ポリープを病理診断に提出している欧米では,病理医不足の問題から内視鏡診断精度の高い小病変は病理診断を省略しようという方向性を目指しており,医療費抑制の観点からも注目されている.内視鏡診断で自信をもって腺腫と診断できれば,切除後"ポイ捨て(discard)"するRESECT AND DISCARD,非腫瘍と自信をもって診断した場合は,生検・切除しないDO NOT RESECT,内視鏡診断に自信がなければ,検体を提出するRESECT AND SUBMITというstrategyが提唱されている.2011年米国から微小ポリープの病理診断省略のための診断基準も提唱され,臨床応用に向けた準備が進められている.
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