IBD治療のcritical point-私ならこうする
クローン病 手術適応と手術後の治療方針 内科医が術後フォローする立場から
山本 章二朗
1
,
三池 忠
,
橋本 神奈
,
安倍 弘生
,
田原 良博
,
下田 和哉
1宮崎大学 医学部内科学講座消化器血液学分野
キーワード:
Crohn病
,
医師
,
危険因子
,
再発
,
術後管理
,
内科学
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
維持化学療法
Keyword:
Infliximab
,
Adalimumab
,
Crohn Disease
,
Internal Medicine
,
Recurrence
,
Postoperative Care
,
Risk Factors
,
Physicians
,
Maintenance Chemotherapy
pp.715-720
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016299271
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クローン病は慢性的な進行性の疾患である.長期経過に伴い,外科的手術を要することも多い.手術適応には,穿孔,膿瘍,大出血,腸閉塞,狭窄,瘻孔,難治,癌合併などがあるが,個々の状態により内科治療も検討する.手術後は危険因子に基づいて,5-アミノサリチル酸製剤や免疫調節薬,生物学的製剤に成分栄養剤を加えた寛解維持療法を行うが,定期的な内視鏡をはじめとする画像検査により,再発の有無を確認し,治療内容が適切であるかを検討する.手術後も再発が高率で,再手術率も低くないため,一度手術を行った例は二度と手術に至らないよう内科的な寛解維持治療を的確に行うことが重要である.
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