IBD治療のcritical point-私ならこうする
クローン病 初発例の治療方針 Step-upによる治療法
内山 和彦
1
1京都府立医科大学 消化器内科
キーワード:
Crohn病
,
Prednisolone
,
投薬計画
,
診療ガイドライン
,
後向き研究
,
治療成績
,
Mesalazine
,
Infliximab
,
Adalimumab
Keyword:
Infliximab
,
Adalimumab
,
Drug Administration Schedule
,
Crohn Disease
,
Prednisolone
,
Retrospective Studies
,
Practice Guidelines as Topic
,
Treatment Outcome
,
Mesalamine
pp.675-681
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016299266
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
クローン病の治療においては,消化管とくに小腸の不可逆性変化が生じる前に速やかに寛解導入することが肝要となる.クローン病の治療としてはまず,ステロイド投与にて治療を行い,無効例や依存例には免疫調節薬を併用投与し,さらに無効なときには抗TNF-α抗体製剤を投与するというStep-up(SU)治療が標準治療とされているが,近年,逆に治療初期から抗TNF-α抗体製剤と免疫調節薬を投与するTop-down(TD)治療の有用性が多く報告されている.しかし,軽症の症例に対する治療や長期にわたる経過に関しては未だに議論の余地が残されており,治療戦略の選択が今後の重要な課題と考えられる.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.