IBD治療のcritical point-私ならこうする
クローン病 手術適応と手術後の治療方針 外科医が術後フォローする立場から
木村 英明
1
,
国崎 玲子
,
辰巳 健志
,
小金井 一隆
,
杉田 昭
,
遠藤 格
1横浜市立大学附属市民総合医療センター 炎症性腸疾患センター
キーワード:
Crohn病
,
術後合併症
,
術後管理
,
維持化学療法
,
狭窄部形成術
,
腸吻合術
,
外科医
Keyword:
Crohn Disease
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Maintenance Chemotherapy
,
Surgeons
pp.709-714
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016299270
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クローン病における外科治療の目的は患者QOL向上である.手術はおもに狭窄,瘻孔などの内科治療では改善が困難な腸管合併症に対して選択する.腸管をできるだけ温存しながら病変の切除や狭窄形成術を行う.術後の再燃や再手術を予防するために検討すべきポイントは手術因子と術後因子がある.手術因子には切除範囲,吻合法,術後因子には寛解維持療法,内視鏡的バルーン拡張術がある.適切なタイミングで手術適応を判断し,切除と温存のバランスを考慮した手術を行い,手術所見,再燃危険因子評価,内視鏡検査によって,適切な術後寛解維持療法を選択,継続することが重要である.
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