開かれた透析医療-Integrated Careの具現化
施設透析と在宅透析 HHD推進による治療の多様性向上のための取組み
田賀農 恵
1
,
白井 美千代
,
丸山 祐子
,
佐藤 泰崇
,
原田 孝司
,
舩越 哲
1衆和会長崎腎病院
キーワード:
在宅血液透析
,
腎不全-慢性
,
チーム医療
,
診療報酬
Keyword:
Hemodialysis, Home
,
Kidney Failure, Chronic
,
Patient Care Team
pp.31-38
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017161105
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本邦では現在96.9%の末期腎不全患者が施設血液透析を受けている偏った状況であるが,「治療の多様性」について考えた場合,在宅透析の需要は患者の生命予後・社会復帰の点からも大きいと考える.血液透析治療の技術進歩が頭打ちとなり,週3回透析では十分な透析量を得ることが難しいことから,とくに在宅血液透析(HHD)は優れた腎代替療法と考えられ,経営上のメリットも大きい.当院では2006年からHHDの普及に取り組んできたものの,2014年まで1~2例で推移していた.そこで職員が問題点と解決法を組織に上げ,次に経営者がHHD推進の方針を発信し職員全員で取り組む方法を取ったところ,2016年度中にはHHD患者は10名に増加する見込みである.
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