高齢透析患者に対する在宅支援のあり方-看護と介護
[総論]高齢透析患者に対する在宅透析の現状と課題
斎藤 明
1
1東海大学 医学部腎・内分泌・代謝内科
キーワード:
在宅血液透析
,
腎不全-慢性
,
高齢者保健医療サービス
Keyword:
Health Services for the Aged
,
Hemodialysis, Home
,
Kidney Failure, Chronic
pp.269-274
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013181346
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高齢透析患者の支援体制の整備が遅れており,自立不能者予備軍に対するリハビリテーション(リハビリ)整備とともに,自立不能透析患者の支援法の確立が急務である.わが国では透析導入年齢が高いことや長期生存可能なことが自立不能患者の増加に繋がり,リハビリの遅れから,自立不能患者の増加抑止に至っていない.支援の遅れは,社会的入院の増加などをきたし,真に入院を要する患者の治療にも問題を生じる.そのなかで,患者の社会復帰の支援システムであった在宅血液透析を自立不能者支援に用いる試みもある.住宅型有料老人ホームにおける在宅透析は,自立不能な透析患者の支援策になりうるが,医療の質が担保されることが前提である.
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