透析modalityの多様化
HD療法の多様化 透析スケジュールの見直し 連日透析(在宅血液透析)
坂井 瑠実
1
1坂井瑠実クリニック
キーワード:
在宅血液透析
,
腎不全-慢性
,
治療成績
Keyword:
Hemodialysis, Home
,
Kidney Failure, Chronic
,
Treatment Outcome
pp.531-536
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013256435
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院の在宅血液透析(HHD)患者45名のうち24名が連日透析を行っている.連日透析群は尿素窒素,クレアチニン,カリウム,リン,β2-MG値は低く,アルブミン,ヘモグロビンは高かった.連日オーバーナイトの患者5名にリンを補給している.血圧は収縮期・拡張期ともに正常で,皮膚の色素沈着,かゆみ,むずむず足症候など腎不全に起因する不快な症状はまったくみられない.服薬量はわずかで,少量の活性型ビタミンD3が主で,降圧薬は4名のみの服用であった.連日透析の患者は食生活も家族と変わらず,透析患者とは思えない顔色,行動力で,活力ある生活を送っている.PD患者は「透析は"毎日""ゆっくり"するもの」であることを体で知っているので,連日透析の候補生であり,PD→HD併用→HHDはこれからの優れたプログラムになると思っている.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.