高齢透析患者に対する在宅支援のあり方-看護と介護
[総論]高齢透析患者の在宅支援における看護者の役割
水附 裕子
1
1葉山ハートセンター
キーワード:
血液透析
,
在宅血液透析
,
腎不全-慢性
,
認知症
,
家族看護
,
看護職の役割
Keyword:
Dementia
,
Hemodialysis, Home
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Family Nursing
,
Nurse's Role
pp.275-280
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013181347
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透析患者は30万人を超え,導入患者は年々高齢化している.透析医療は高齢者医療であり,慢性期医療であり,終末期医療の側面ももつ.患者の意思決定への支援とともに患者の病歴は家族の歴史でもあり,透析導入や延命治療をどのように考えるのかは家族が判断することにもなるのである.家族という集団のセルフケア機能を支援することも重要となる.そして,看護師は患者の身体的・精神的・社会的側面の障害をアセスメントし,通院・介護支援およびセルフケア支援,在宅生活の調整などの役割を担う.また,家族や介護チーム,社会資源の具体的な活用プログラムなどにより,透析を組み込んだ生活維持の調整を行う必要がある.それぞれの職種が専門性を高めて協働できる職場作りも必要である.
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