後期高齢透析患者の看護のあり方を再考する
後期高齢透析患者の看護・介護 導入期の支援 腹膜透析
上田 泰枝
1
1福岡赤十字病院 看護部
キーワード:
高齢者看護
,
腎不全-慢性
,
腹膜透析
,
看護職の役割
,
腎臓病看護
Keyword:
Geriatric Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Peritoneal Dialysis
,
Nurse's Role
,
Nephrology Nursing
pp.311-316
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016234792
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在宅療法に位置づけられる腹膜透析は,そのメリットを考慮すると,後期高齢者に対する腎代替療法のなかで,今後増加する可能性があると期待される.導入に当たっては,後期高齢者の身体的・心理的・社会的特徴や導入時における状況を十分にアセスメントすることが大切である.そのうえで,後期高齢者の尊厳を守りながら個別的な看護ケアをチームで実践し,早期に在宅復帰を目指す.在宅復帰に当たっては,介護者としての家族の存在は重要な位置を占め,その支援も重要なポイントになる.人生におけるラストステージを歩んでいく後期高齢者が,残された人生をよりよいものとして全うできるように,看護師として全人的な支援が求められる.
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