後期高齢透析患者の看護のあり方を再考する
後期高齢透析患者の看護・介護 患者の療養生活への支援
三村 洋美
1
,
小松崎 記妃子
1昭和大学 保健医療学部看護学科
キーワード:
高齢者看護
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
腎臓病看護
,
老年症候群
Keyword:
Geriatric Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Nephrology Nursing
pp.297-303
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016234790
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
後期高齢透析患者は,全身の老化に加えて腎臓病や透析の合併症によって,さらに身体的な機能低下を引き起こす.そして日常生活を困難にする原因は老年症候群である.また,身体的要素,精神心理的要素,社会的要素が絡み合ってフレイルの状態を生じさせ患者の自立を阻害する.後期高齢透析患者がフレイルにならないような支援が必要である.尊敬をもち関わることで,その人の得意としているものや能力を発見できる.それを活用して心理的・社会的側面を向上させることで,身体的側面も向上させることが可能である.ケアを提供する者はパーソンフッドに基づいて,患者の意向を捉える努力と患者と一緒に話し合い考え続けていくことが重要である.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.