後期高齢透析患者の看護のあり方を再考する
後期高齢透析患者の看護・介護 患者の療養生活の実際 患者インタビューから見えてくるもの
田中 紀子
1
1草津総合病院 看護部
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
心理的ストレス
,
インタビュー
,
患者心理
,
価値観
,
苦痛
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Interviews as Topic
,
Stress, Psychological
pp.317-322
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016234793
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増加を続ける後期高齢透析患者は,透析療法をどう受容しているのか.患者の療養生活における体験の意味づけを明らかにすることを目的に,言語的コミュニケーションが可能な後期高齢期(75歳以上)の透析患者4名を対象にインタビュー調査を行った.そこから,「生ある者として生き抜く姿勢」「療養生活を円滑にするための努力と揺れ動く思い」「療養生活の辛さや負担感との折り合い」「療養生活を前向きに過ごそうとする思い」という4つのキーワードが浮かび上がってきた.継続する療養生活のなかで,揺れ動く思いをもつ高齢透析患者を理解し,適切なサポートを提供することが看護者には求められている.
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