後期高齢透析患者の看護のあり方を再考する
後期高齢透析患者の看護の実践事例 意思決定支援
田中 順也
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1堺市立病院機構堺市立総合医療センター 看護部
キーワード:
意思決定
,
高齢者看護
,
緩和ケア
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
家族看護
,
第三者の同意
,
腎臓病看護
Keyword:
Decision Making
,
Geriatric Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Palliative Care
,
Third-Party Consent
,
Family Nursing
,
Nephrology Nursing
pp.343-347
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016234797
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後期高齢者の透析治療の継続や見合わせの意思決定では,まず患者・家族の病状理解の程度と意思決定能力の有無を確認することが重要である.患者自身の意思決定が可能な場合は,病状理解を確認のうえ,意思確認を繰り返し行う.一方,患者自身の意思決定が困難な場合は,家族もしくはキーパーソンとなりえる人を代理意思決定者とし,意思決定を求める必要がある.ただし,どちらにせよ高齢であることや家族関係の複雑さから,意思決定の判断には多くの葛藤や悩み,苦しみが伴う.医療者には,意思決定をただ患者・家族に委ねるのではなく,一緒に悩み考え,揺れ動く気持ちに寄り添いながら決断を支えることが求められている.
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