後期高齢透析患者の看護のあり方を再考する
後期高齢透析患者の看護・介護 看護・介護の特性
内田 明子
1
1聖隷横浜病院 看護部
キーワード:
意思決定
,
高齢者看護
,
血液透析
,
在宅介護
,
腎不全-慢性
,
腎臓病看護
Keyword:
Decision Making
,
Geriatric Nursing
,
Home Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Nephrology Nursing
pp.291-296
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016234789
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現在,32万人を超える維持血液透析患者の約3割が後期高齢透析患者である.後期高齢透析患者は加齢による生理的変化と透析治療に伴う症状のコントロールが必要であり,同時に老年期特有の絶望と統合という発達課題と透析の継続という課題を乗り越える必要がある.後期高齢透析患者の看護は,家族やケアスタッフを含む透析看護チームにより,安全で苦痛のない透析治療が継続され,できることを軸に個々に合った生活をし,希望や楽しみがもて人として大切にされ,在宅療養生活ができるだけ長く継続できることが目標である.またこの時期は,人生の最終段階や死について準備する大切な時期としての関わりが必要である.
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