後期高齢透析患者の看護のあり方を再考する
後期高齢透析患者の看護の実践事例 療養生活支援
三上 裕子
1
1岡山済生会総合病院 腎臓病・糖尿病総合医療センター
キーワード:
看護アセスメント
,
高齢者看護
,
腎不全-慢性
,
腹膜透析
,
ターミナルケア
,
訪問看護
,
腎臓病看護
,
在宅死
Keyword:
Geriatric Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Peritoneal Dialysis
,
Nursing Assessment
,
Terminal Care
,
Home Health Nursing
,
Nephrology Nursing
pp.331-335
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016234795
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夫婦二人暮らしで在宅を希望した後期高齢者に,80歳で腹膜透析(PD)ファーストで透析導入し,経過よく在宅医療としてのPD療法を継続していた事例を経験した.しかし,年齢とともに加齢による体力低下がみられた導入10年後から,在宅支援が必要となった.まず食欲不振に対して,点滴を実施するために訪問看護を導入した.その後,患者・家族は在宅を希望したため,PD管理のできる往診専門の訪問医による訪問診療となった.最後まで在宅を継続し,皆に囲まれて在宅での看取りとなった.高齢PD患者に在宅支援をするためには,導入期・外来での維持期・終末期のそれぞれにおいて患者・家族と十分なコミュニケーションをはかることで,思いを受け止め調整することが重要である.
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