後期高齢透析患者の看護のあり方を再考する
後期高齢透析患者の看護・介護 導入期の支援 血液透析
不動寺 美紀
1
1福岡赤十字病院 看護部
キーワード:
意思決定
,
高齢者看護
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
リスクマネジメント
,
患者心理
,
腎臓病看護
Keyword:
Decision Making
,
Geriatric Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Risk Management
,
Nephrology Nursing
pp.305-310
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016234791
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透析導入のもっとも多い年齢層は男女ともに75~79歳であり,導入患者全体の38.4%を占める.後期高齢者は,加齢による生理的機能や身体機能の低下,予備能の低下を認めるが,健康状態は,個体差が大きいことが特徴である.近年,サルコペニアやフレイルが注目されるようになり,高齢者は導入時から複数の合併症を有している.血液透析の導入期の援助は,まずは透析が安定して継続できるよう,身体面を整えることである.そして心理面・社会面を含めてアセスメントし,透析を組み込みながらその人らしい生活を再構築していけるよう,患者,家族とともに考え,チームで支援していくことである.
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