高齢・超高齢透析患者の致死的感染症
特殊な感染症 MRSA化膿性脊椎炎および腸腰筋膿瘍
原田 孝司
1
,
佐々木 修
,
一ノ瀬 浩
,
澤瀬 健次
,
船越 哲
1長崎腎病院
キーワード:
中心静脈カテーテル法
,
血液透析
,
MRI
,
ブドウ球菌感染症
,
腰筋膿瘍
,
Linezolid
,
カテーテル感染
,
菌血症
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
脊椎炎-化膿性
Keyword:
Linezolid
,
Catheterization, Central Venous
,
Renal Dialysis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Staphylococcal Infections
,
Bacteremia
,
Psoas Abscess
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
,
Catheter-Related Infections
pp.221-223
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016206390
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MRSAによる化膿性脊椎炎および腸腰筋膿瘍の症例を提示し,疾患の概念と診断・治療について概説した.血液透析用非カフ型カテーテル関連血流感染の敗血症は,治療が遅れると化膿性脊椎炎や腸腰筋膿瘍を併発する.早期の発見にはMRI検査が必要である.膿がたまるとMRI T2強調画像で高信号となる.カテーテル関連血流感染症の起炎菌としてグラム陽性球菌が多くを占めており,そのなかでもMRSAの頻度が増加しており,MRSAによる化膿性脊椎炎や腸腰筋膿瘍が増加している.早期から,抗MRSA薬による治療を行うことが重要である.
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