医療関連感染症 起こさないためにどうするか? 起きてしまったらどうするか? 医療関連感染症の主要な疾患
カテーテル関連血流感染症
久保 健児
1
1日本赤十字社和歌山医療センター 感染症内科部・救急科部
キーワード:
カンジダ症
,
中心静脈カテーテル法
,
院内感染
,
抗細菌剤
,
鑑別診断
,
ブドウ球菌感染症
,
末梢カテーテル法
,
重症度指標
,
カテーテル感染
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
血液培養
Keyword:
Blood Culture
,
Catheterization, Central Venous
,
Catheterization, Peripheral
,
Anti-Bacterial Agents
,
Candidiasis
,
Diagnosis, Differential
,
Cross Infection
,
Staphylococcal Infections
,
Severity of Illness Index
,
Catheter-Related Infections
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.915-920
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014039703
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本稿の内容は,中心静脈カテーテルのみならず末梢静脈カテーテル,動脈ライン,透析カテーテルなど,血管内にカテーテルを留置する医師全員が対象である.CRBSIは,医療関連感染症の中でも頻度が高い.しかし,臓器別診療科に分化している日本では盲点になりやすく,ときに「自科の常識は他科の非常識」のように不適切なマネジメントがみられる.とくに,血液培養が陰性化しない場合の合併症はseriousなものが多く,訴訟になるケースもみられる.2009年に改訂された米国感染症学会(IDSA)のCRBSIガイドラインを参考に,感染症診療のロジックに沿って解説する.
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