高齢・超高齢透析患者の致死的感染症
特殊な感染症 レジオネラ肺炎
浅野 学
1
,
小口 健一
,
岩渕 仁
1望星病院
キーワード:
Legionella
,
肺炎-レジオネラ
,
血液透析
,
細菌抗原
,
Fluoroquinolones
Keyword:
Antigens, Bacterial
,
Legionella
,
Renal Dialysis
,
Fluoroquinolones
pp.217-220
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016206389
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レジオネラ肺炎はLegionella pneumophilaを代表とするレジオネラ属菌による細菌性肺炎である.透析患者,高齢者,糖尿病患者,免疫抑制患者などはハイリスク群とされている.本疾患は急速な経過で重症化しやすく致死率の高い肺炎であるため早期に診断し治療を行わなければならない.尿中抗原検査は診断に有用ではあるがすべての透析患者に施行できるわけではないこと,また陽性とならないレジオネラ菌も存在することに注意が必要である.レジオネラは細胞内寄生菌であり,治療には細胞内移行に優れる静注ニューキノロン系薬が第一選択である.
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