骨関節障害・CKD-MBDの概念を再考する
治療介入の意義 CKD-MBDへの治療介入 保存期からの介入の重要性
後藤 俊介
1
1神戸大学 大学院医学研究科腎臓内科
キーワード:
生物学的マーカー
,
骨疾患-代謝性
,
副甲状腺疾患
,
副甲状腺ホルモン
,
リン
,
慢性腎臓病
,
血管石灰化
,
線維芽細胞増殖因子-23
Keyword:
Bone Diseases, Metabolic
,
Parathyroid Hormone
,
Parathyroid Diseases
,
Biomarkers
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Vascular Calcification
,
Fibroblast Growth Factor 23
,
Phosphorus
pp.639-645
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015272539
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慢性腎臓病(CKD)患者は透析になる前の保存期からCKDに伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)を認めている.血液中のカルシウムの低下やリンの上昇は末期腎不全にならないと起こらないが,副甲状腺ホルモン(PTH)やFGF23の上昇および1,25(OH)2ビタミンDの低下はもっと早期から認められる.血管石灰化や骨の異常,副甲状腺の腫大も保存期から認めており,保存期からのCKD-MBDに対する治療は重要である.しかしCKD-MBDに対する治療はさまざまな問題点があり,どのように行うかはまだはっきりしていない.
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