新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
保存期CKD-MBD
小泉 賢洋
1
,
駒場 大峰
1東海大学 医学部内科学系腎内分泌代謝内科
キーワード:
Alkaline Phosphatase
,
Calcium
,
骨疾患-代謝性
,
骨粗鬆症
,
副甲状腺ホルモン
,
リン
,
診療ガイドライン
,
慢性腎臓病
Keyword:
Alkaline Phosphatase
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Parathyroid Hormone
,
Osteoporosis
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Calcium
,
Phosphorus
pp.65-74
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150682
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慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)は,透析導入前のCKD早期から連続的に生じる病態として捉える必要がある.近年,CKD-MBDが生命予後に及ぼす影響はすでに保存期の段階から始まっていること,そしてこれらの管理状況がCKDの進展,心血管系イベントの発症,生命予後といったアウトカムに影響を及ぼすことが示され,保存期からの積極的な介入が予後の改善につながる可能性が示唆されている.このような状況のなか,2012年4月に日本透析医学会より「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン」が発表された.本ガイドラインにより保存期におけるCKD-MBD診療の質が向上するだけでなく,これを契機としてわが国からの保存期CKD-MBDにおけるエビデンスの発信が促進されることが期待される.
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