新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
小児CKD患者におけるCKD-MBD
服部 元史
1
,
芦田 明
1東京女子医科大学 腎臓小児科
キーワード:
Calcium
,
骨疾患-代謝性
,
副甲状腺ホルモン
,
リン
,
関節変形-後天性
,
慢性腎臓病
,
血管石灰化
Keyword:
Bone Diseases, Metabolic
,
Parathyroid Hormone
,
Joint Deformities, Acquired
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Vascular Calcification
,
Calcium
,
Phosphorus
pp.83-88
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150684
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小児領域の慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の特殊性として,成長障害の問題が挙げられる.しかし,成長障害に留意したCKD-MBD治療はなかなか難しいのが現状である.また,成人領域で臨床応用されている新たな治療薬は,小児への適応は取得されておらず,小児領域での治療手段は未だ限られているのが実情である.小児CKD-MBD治療の目標は,(1)骨関節変形をきたさないようにしながら健常児と遜色のない身長発育を促すこと,(2)無症状のうちに発症・進展する血管石灰化をできるだけ予防することである.そのため,CKDステージ早期から血清P値,Ca値,副甲状腺機能を適切に管理し,そして可能なかぎり早期に腎移植を成功させる(先行的腎移植も考慮する)ことが治療上重要である.
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