発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015026901
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介護老人保健施設併設型透析施設に入所した137例(男77例、女60例、平均79歳)の予後について検討した。入所までの透析年数は平均59.4ヵ月、入所時介護認定度は要介護I度22例、II度36例、III度以上79例であった。生存率は入所後1年86.2%、2年63.9%、3年51.6%、4年38.2%で、年齢別死亡率学会試算(2006年日本透析医学会報告)の高齢群とほぼ同じ推移であった。2年以上生存75名と2年未満45名との比較では、初回透析開始時の血清アルブミン濃度(S-alb)、CRP値、Geriatric Nutritional Risk Index(GNRI)値に有意差が確認されたが、年齢やBMI値には有意差がなかった。年齢別(80歳未満/以上)にみた生存率は4年目で有意差を認め、糖尿病の有無、S-alb(3.8g/dl以上/3.3~3.7g/dl)、CRP(0.5mg/dl以上/未満)、BMI(18.5以上/未満)、GNRI(85以上/未満)には有意差がなく、GNRI値80以上/未満では2年目に有意差を認めた。
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