臨床と研究
胃通過障害を伴った根治切除不能胃癌に対する胃空腸バイパス術後化学療法の有用性
高橋 毅
1
,
岩崎 武
,
植田 亜津紗
,
吉田 俊彦
,
若原 智之
,
豊川 晃弘
1淀川キリスト教病院 外科
キーワード:
Carcinoembryonic Antigen
,
Cisplatin
,
胃腫瘍
,
胃内容排出
,
危険因子
,
腫瘍侵入性
,
アジュバント化学療法
,
治療成績
,
年齢因子
,
BMI
,
TS-1
,
Kaplan-Meier法
,
胃空腸吻合術
Keyword:
Age Factors
,
Carcinoembryonic Antigen
,
Cisplatin
,
Gastric Emptying
,
Gastroenterostomy
,
Neoplasm Invasiveness
,
Risk Factors
,
Stomach Neoplasms
,
Body Mass Index
,
Treatment Outcome
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.632-637
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014230534
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胃通過障害を伴った根治切除不能胃癌に対する胃空腸バイパス術後化学療法の有用性について検討した。胃通過障害を伴う根治切除不能胃癌に対し胃空腸バイパス術を行った22例を対象とし、術後化学療法施行群11例(A群)と術後化学療法非施行群11例(B群)に分類した。バイパス術後生存期間中央値は、B群よりもA群が有意に良好で、A群が有意に若齢であった。A群における術後化学療法開始時期は術後平均21(11~56)日目であった。二次治療を行ったのは7例で、化学療法の平均施行期間は8.7ヵ月であった。手術前化学療法を行った5例に関し、手術前化学療法施行期間を併せた全治療期間の中央値は、A群が320日、B群が69日であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014