臨床と研究
完全埋め込み型中心静脈ポート感染における危険因子の検討
笹田 伸介
1
,
右近 圭
,
佐藤 幸雄
1三原市医師会病院 外科
キーワード:
中心静脈カテーテル法
,
留置カテーテル
,
危険因子
,
後向き研究
,
年齢因子
,
中心静脈栄養
,
カテーテル感染
,
Kaplan-Meier法
Keyword:
Age Factors
,
Catheterization, Central Venous
,
Catheters, Indwelling
,
Risk Factors
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Retrospective Studies
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Catheter-Related Infections
pp.1148-1151
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015022592
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2009年1月~2012年12月に完全埋め込み型中心静脈ポート(CVポート)を留置した103例(男67例、女36例、平均年齢76歳)を対象に、感染合併症の危険因子を後ろ向きに解析した。観察日数は累計25,610日、中央値157日であった。感染は25例(24%)に認め、起因菌はメチシリン感受性黄色ブドウ球菌1例、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌7例、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌6例、緑膿菌1例、その他3例であった。CVポート感染の危険因子の単変量解析の結果、留置時年齢75歳以上、performance status 4、悪性腫瘍なし、静脈栄養ありの群で感染発生が有意に多かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014