高齢透析患者に対する個別化した医療と介護
認知症 介護を要する患者への対応 看護師の立場から
長南 由香
1
,
杉本 信子
1桃仁会病院
キーワード:
高齢者看護
,
血液透析
,
行動症状
,
身体運動
,
腎不全-慢性
,
性因子
,
認知症
,
高齢者
,
チーム医療
,
スタッフ開発
,
年齢因子
,
家族教育
,
看護職の役割
,
要介護認定
,
早期診断
,
介護サービス
Keyword:
Behavioral Symptoms
,
Age Factors
,
Aged
,
Dementia
,
Geriatric Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Patient Care Team
,
Staff Development
,
Sex Factors
,
Exercise
,
Nurse's Role
,
Early Diagnosis
pp.1221-1227
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015004433
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「住み慣れた土地での生活を支える」というのが,国が示している高齢者対策の一つである.地域での安否確認・見守りがすすめられているが,認知症の徘徊による行方不明や事故死が増加していることがニュースでとりあげられ,さらなる対策が急務である.また,透析医療の現場においても認知症を背景とした治療や通院の拒否行動,透析中の自己抜針,透析後の徘徊等さまざまな問題があり,体外循環という危険と隣り合わせのなか,医療者側はなんとか安全に治療が行えるよう苦慮している.時に薬剤で鎮静をはかり,身体拘束も余儀なくされるのが現状にある.今後さらに増えると思われる高齢透析患者の認知症に対して,私たち看護師は,認知症の正しい知識を身につけその患者にあったケアを提供するとともに,認知症発症の予防に努める必要がある.
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