特集 IBD診療のdecision making ― 専門医の選択
2.潰瘍性大腸炎難治例の第一選択(4)ウステキヌマブを推奨する立場から
太田 佑樹
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1千葉大学大学院医学研究院消化器内科学/千葉大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
ウステキヌマブ
,
潰瘍性大腸炎
,
生物学的製剤
,
寛解導入療法
,
寛解維持療法
Keyword:
ウステキヌマブ
,
潰瘍性大腸炎
,
生物学的製剤
,
寛解導入療法
,
寛解維持療法
pp.148-152
発行日 2021年1月20日
Published Date 2021/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001667
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潰瘍性大腸炎(UC)は腸管粘膜に炎症を生じる原因不明の慢性炎症性疾患で,再燃と寛解を繰り返すことが特徴である.根治的治療法は未だに確立されていないものの,近年,新しい生物学的製剤の保険承認により難治性UCの寛解導入率や手術回避率の向上が期待されている.その一方で治療効果を予測する明確なバイオマーカーがなく,薬剤の効果にも個体差がみられることなどから治療選択に当たっては各種薬剤の長所・短所などを正確に把握することが求められている.本稿では,難治性UCの治療で使用可能な生物学的製剤のうち本邦においてもっとも新しく保険適応されたウステキヌマブについて,その作用機序,特徴,好適症例,実際の投与方法について概説する.
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